都市と公園

東京の公園について調査中です。暫定的な結論は間もなく。

勝どき・豊海町[調査結果-4]

[基準駅]都営大江戸線勝どき駅

[調査範囲] 勝どき1-6、豊海町

[調査した公園](語尾の「公園」は省略)

勝どき1:月島第二 勝どき2:勝どき二丁目 勝どき3:隅田川テラス 勝どき4:勝どき四丁目児童 勝どき5:勝どき五丁目公園、勝どき五丁目緑地、名称不明、(都営団地内) 勝どき6:豊海児童 豊海町:豊海運動、(東卸豊海住宅内)

[分析]

勝どき

近年まで築地や豊海水産埠頭のためか倉庫が並んでいた勝どきだが、再開発により、現在はベイエリアとして高層マンションが林立する。勝どき5・6については団地や倉庫の跡地にマンションが建っている。

平成22年度の昼夜間人口※1は勝どき全体で昼が13748、夜が19421で、夜間人口が超過していて住人の多いことはデータからもわかる。

実際に町を歩いてみると保育所や塾が多かった。住人が多い中でも比較的に子供が多いと推測できる。子どもの多さこそが、この町の大きな特徴の一つだ。

公園を観察すると、狭い敷地でも遊具を詰め込んだようなところが多かった。子どもの多いこの町だからこそ、公園を「緑地」や「ベンチ」と言った使い方ではなく、純粋に児童向けの設計をされているのだろう。

また、勝どき3などの「隅田川テラス」は川沿いに点在するテラスの最下流部で、サラリーマンの憩いの場になどなっている。特に遊具などはなく、ベンチが少しある。ランニング等に用いることもあるようだ。

豊海町

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豊海水産埠頭

豊海町は、未だ再開発されることなく豊海水産埠頭・月島埠頭の物流を支えており、倉庫街でトラックの往来も激しい。水産・輸送関係の企業の社宅のような集合住宅等がぽつりぽつりと分布するが、少数である。それでも昼夜間人口※1は昼1549、夜1637と夜も少なくない。やはり、勝どきと併せて住宅が多い町、としてよかろう。

しかし、その割には、勝どき・豊海町の住人を一手に引き受ける豊海運動公園以外は殆ど公設の公園は存在しなかった(小さな町であることも関係しようが)。その一方で、先述の社宅と見える集合住宅などに、団地式の公園が存在していたのが印象的であった。

―参考文献―

※1 東京都統計局(調査実施:2010)「平成22年国勢調査による東京都の昼間人口 第11表 町丁・字等別昼間人口(推計)」

平成22年国勢調査による東京都の昼間人口