都市と公園

東京の公園について調査中です。暫定的な結論は間もなく。

感想

とても主観的なことで考察には書けないのでこの場で。

実地調査中に思ったこととして、

「公園って意外とテキトーに作られているなあ」

ということがある。

都市の計画段階から公園を計上していたものは案外少なく、後づけで無理やり、狭い空地に植樹したりベンチを置いたりとされているのが目についたのである。

私の住んでいるところは新しい住宅街で、公園が概ね均等に分布している―つまり、計画的に作られたのだと予想できる―。そんな環境で生まれ育ったので、特に渋谷や王子では「公園が遠い」「公園が近すぎる、でかすぎる」と言った感想を抱いて、驚いた。

公園の分布は存外にアンバランスだった。

そういえば、この調査においては現在という視点でしか物を見ていなかった。だが、公園は最初からあったのではなく、都市の発達と同時に作られてきたものなのだ。時間軸の視点も必要だった。

実地調査でも、人が多く住んでいるという点で共通している勝どき(埋立地)と南砂町(下町)そして王子(台地)では少しずつ異なった結果が得られている。これは、勿論立地も関係するが、それぞれ発達した年代にずれがあることに影響するのではないか。こう考えてみても、やはり都市の発展という「歴史」もまた公園の分布に関わっていようことは明らかである。

今後は新旧の地図を見比べながら、また追加の調査を行いながら、公園に対する見識を深めていきたい。それが済んだ時、私は結論を書こうと思う。