都市と公園

東京の公園について調査中です。暫定的な結論は間もなく。

事前調査(国交省から)

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まず、国土交通省都市局公園緑地課http://www.mlit.go.jp/crd/park/shisaku/p_toshi/syurui/(2017.11閲覧)によれば、公園はその設置目的や管理組織によって街区公園、近隣公園…と分類できるようだ。詳しくはリンクを見てほしい。

また、このサイトによれば、都市公園の設置目的は、①良好な都市環境の提供 ②都市の安全性向上と災害から市民を守る ③市民活動の場、憩いの場 ④豊かな地域づくり、地域活性化に不可欠 とあり、平たく読めば、①緑化、②避難場所、③集い、遊べる場、④往来の中心等、と言ったところであろう。ではこれから各号に対して考察を行おう。

まず①に「良好な都市環境の形成」とあるが、具体的にはどういうことだろう。「地球温暖化の防止、ヒートアイランド現象の緩和、生物多様性保全による良好な都市環境の提供は、我が国の国家的な政策課題です。この課題の解決には、都市公園等の整備、緑地の保全、緑化の推進による都市における緑とオープンスペースのネットワークの確保が必要です。」とある。即ち、環境面からして緑を増やさねばならず、それは都市公園に限らず緑化や緑地保全も含むとのことだ。ここから見える公園の効果は、Ⅰ:緑地として環境改善に貢献

次に②「安全性の向上」を見ていこう。これの説明は長いので省略しつつ載せると「震災・大火の危険性が高い密集市街地は、東京都・大阪府などを中心に全国で約25,000ha存在しています。このような地区では、震災時の避難地、避難路、延焼防止、復旧・復興の拠点となる防災公園の整備が急務となっています。」そして紹介されているのが、

  • 避難者の生命を保護する公園
  • 消防・救援活動の拠点となる公園

と、二つの項目である。つまり、まず避難者を安全に収容した上で、さらに貯水槽や多目的広場の設置によって災害後も活動拠点として有用に使える、というものだ。

ここから見える公園の効果は、Ⅱ:災害時に避難し、活動拠点となる

③「市民活動」では、市民の憩いの場としての役割が挙げられており、特に市民の運動の場や自然学習の環境として整備されている例が載っている。余談だが、市民による植樹で公園を整備するさまやユニバーサルデザインの推進でさらに公園と市民の関わりが深まっているようである。

さて、ここから公園の効能としては、Ⅲ:市民の学習・交流・憩いの場

④「地域活性化」では地域の特色を生かしたものが挙げられている。この中身は大きく分けて二つあり、一つは都市部で交通の要衝に置き、往来の活潑化を図れること。もう一つが町の持つ歴史的・自然的資源を存分に発揮した公園を置くことで観光拠点ともなること。総合して「緑とオープンスペースの確保は、快適で個性豊かな地域づくりに必要不可欠」と記されている。こここから、Ⅳ:往来の活潑化/Ⅴ:地域の観光拠点・個性の発揮という二つの効果がわかる。

 

まとめると、公園の効果は、

Ⅰ:緑地として環境改善に貢献

Ⅱ:災害時の避難先、活動拠点として使用可能

Ⅲ:市民の学習・交流・憩いの場となる

Ⅳ:往来を活潑化

Ⅴ:地域の観光拠点となり、地域の個性を発揮

だと分かった。次回はこの五項目の分析から始めたい。